「鈴木VS内藤」勝ったのは『王様』?4.29熊本 IWGPインターコンチネンタル戦
「鈴木VS内藤」勝ったのは『王様』?4.29熊本 IWGPインターコンチネンタル戦
2018年4月29日新日本プロレスの熊本大会が開催されました。メインで行われたIWGPインターコンチネンタル戦は、30分22秒デスティーノを決めて内藤が勝ちました。
執拗な膝攻撃に耐えて鈴木みのるを見事破った内藤ですが、しばらく立ち上がれずダメージがの大きさが見られました。
ただ、この日一番盛り上がったのは、試合後の内藤が行った締めの挨拶。
内藤は2年前の震災で被害にあい、傷ついた熊本の方達にエールを送ったのです。そのコメントに場内を埋め尽くした観客のファンからは大内藤コール!が湧き上がりました。
歓声を受ける内藤哲也の姿は、これこそ『王様』! 自称『王様』を倒した新しい『王様』の姿がそこにはあった。
賛否両論の試合内容
鈴木の膝殺しに耐えに耐えた一戦でした。ただこの関節主体の試合展開は、今の新日本プロレスファンにはなかなか受け入れらない状態です。
NJCで優勝したZSJもイマイチ評価が上がっていません。
あの関節技は、「えー?!どうなってんの?」って思うくらい複雑に進化しているし、また、いろんな体勢から決めてくるのがすごいんだけど、なかなか今のファンには伝わらないようですね。
この日の鈴木みのるも新しい関節技を使っているあたり、同じ関節技師として鈴木軍のZSJから影響受けてるのはありますね。
派手な試合展開だけがプロレスではないから、私はこういう試合があって良いと思いますけどね。
今、日本一の規模と人気を誇るプロレス団体だからこそ、いろいろなファイトスタイルが見られるんだし。それに対応できる選手達がいることが、この新日本のおもしろいところだと思います。
圧巻のマイクパフォーマンスで大会をしめた内藤。
変わらないこと、あきらめないことはもちろん大事。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、そして! 一歩踏み出す勇気も俺は大事なことじゃないかなって思います
新日本プロレスより
さらに内藤は「だから、われわれロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンはプロレスを通じて、一歩踏み出す勇気をみなさまに与え続けていきたいなと思います!」と力強く語ると、場内をより大きな拍手が包み、「内藤」コールが発生。
そして、「次回の熊本大会、さらに進化したわれわれロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのプロレスを熊本のみなさま、楽しみに待っていてください! つまり! つまり、次回の熊本大会までトランキーロ! あっせんなよ!!(場内大合唱&拍手)。われわれロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを応援してくださる熊本のみなさま、約2年5カ月ぶりの熊本大会のフィナーレ、そして! ここ熊本では初めての大合唱、みなさま、思う存分叫んでください!(場内拍手&歓声)」と会場を煽ると、最後は「EVIL、BUSHI、SANADA、ヒロム、イ・内藤。ロス・ソントロス! L・I・J。ロス・インゴベルナ~ブレ~ス! デ! ハポン!」の大合唱で、会場をひとつにした。
新日本プロレスより
今のプロレス界で一番ファンの心を掴んでいるのは、やっぱり内藤哲也でしょう。2年連続でMVPをとっているが、この感じだと3年連続も間違いなさそうだ。
そんな「制御不能な王様」にとっては、もはやICのベルトなんて必要ない。かねてよりICベルト不要論を唱えている内藤はこれからこのベルトをどうするのか?